白井宿を歩く2012-05-18

下見に出かけた敷地の近く、白井宿というまたまた古い町並みを歩きました。

室町時代、渋川白井城の城下町とあったこの地は、上杉・武田・北条氏などの攻防戦がくりひろげられた地、
江戸時代に入って白井藩も城もなくなったものの古くから文化圏の中心として、多くの物資の経済圏を広げてきたところです。
土蔵造りの家も現在数件だけですが、水路や井戸・石仏を整備して懐かしい道々で郷土づくりをしています。

写真は、その醤油問屋を当時の街並みを維持して手入れされている建物。修理されて真新しいエントランスの白い漆喰の壁に、カワイらしい花びらの文様がちらしてあるのを見つけました。

かつて訪ねた伊豆の「長八美術館」の左官の絵画のようでした。漆喰でコテを巧みに使い、レリーフのような絵に仕上げている手仕事の芸術です。
ここでの文様はお花の型どりのピースを使ったと見受けられましたが、このように設えをつくること、とっても素敵です。
手間をかけて綺麗にしてあり、観光客を歓迎してくださる気持ちが伝わってきます。つい、お話を伺いたく、近くに施主さんか職人さんがいらっしゃらないかとみまわしたが・・・生憎・・・。
数時間でしたが、良い旅になりました。

「大屋根の家」完成しました。2012-05-25

平屋30坪、杉桧の薫るやさしい空間が広がっています。
夏冬の日射を考慮して庇を深くし、窓の位置を吟味した
風通しも計画どどおりです。

間取りや動線はもちろん、
廊下の幅や引き戸の仕様、
キッチンの規模や浴室のスペース、
納戸の仕様や物入れの大きさ、
あらゆる動作範囲の物の高さ、
ナドナド、内装の細部まで、

長い時間をかけて建主さまとの打ち合せしてきましたことが実り、
もうすぐお引き渡しの時期がきました。
建主さまにも大変ご熱心でしたので、きっと愛着をもって住まわれることでしょう。末永く豊かで幸せな生活をお送り頂くことを、心からお祈りしております。

構造材の検討から、内装・仕上の納まりまで、多くのことをお手伝いさせて頂きましたが、もう少ししましたら、写真をホームページの方でアップしますので、見て頂きたいと思います。よろしくお願い致します。