「カラーハンティング」展を見て。2013-06-24


東京ミッドタウンの緑地にある
「2121デザインサイト」美術館で

新しく始まった展示の内覧会でした。
会場は老若男女の大勢の人で埋め尽くされ
デザインの分野の活気が目の当たりでした。

自然界から色をハンティングして その色で製品をつくっていく、、
という主旨のようで、

そのテーマは ライオンの毛の色や、大木の緑、土の色、
はたまた 空の色、 海の色、地域の水の色、
肌の色、 それぞれの唇の色、

それら自然界の色を再現してつくられた それぞれのオブジェ。
靴やめがね、空色の日記帳、ペンのインク、染色されたタペストリー、
などなど・・が 色々なかたちで表現され 目を引くモニュメントになっています。

それが建物全体の空間に ちりばめられていて、
とてもワクワクする楽しいプレゼンテーションでした。

仕事がら、あれはどのように?これはなるほど!と
思ってしまうのですが、
ただ目の前の「デザイン」の迫力が大きく、
とても楽しめた「カラーハンティング」でした。

地面から高さの少なく 地下に空間が広く設けられている
「2121デザインサイト」の建物は
安藤忠雄の作品。コンクリート打ち放しの大きな壁、
無機質でバリアのない感じの空間がいいです。
迷路のようになっている動線を歩いていて
かつて訪ねた直島の地中美術館を思い出しました。

骨董市でタイルを見つけた!2013-04-20

さいたま市の骨董市、久しぶりに行ってきました。
需要と供給のバランスで値段はできているのがここではよくわかる。
なんとタイルやさん!?異色な、でも私にぐっと近い品!
国産の手作りもあった。昭和初期いえ大正モダンの頃使われていたような青茶色レトロ調のバラ売り。

アメ色の3 センチ角位の花をモチーフにしたのを百枚ゲット!
マイキッチンの壁に貼って楽しみたいと思う。
ともすると作業室でしかないキッチン
好きな小物で飾ることで気持ちがなごみます。

「骨董品屋のようなイタリアンレストラン」2013-03-15

店主の話、エジソンが発明したというレコードが当時あったという話からはじまりました。
レコードを作ったものの、商売が下手であったため普及しなかったのだという珍しいお話で、耳が吸い寄せられたり。
その当時の厚さが六ミリもあるレコード、蓄音機が店内に
飾られています。
手回しする蓄音機からの、懐かしいビオラ音色の曲や
50年前の日本の歌謡曲などを、 そのレコード版から店内に流して
くださいました。

初期の粘土性のようなレコード、竹を割いてご自分で作ったというレコード針でのまろやかな音色のメロディー、、、店内は時空間を飛び昔懐かしい話題が飛び交う店内に。。

クラシック音楽にも造詣深くお見受け、店の二階では不定期に四弦楽コンサートが催されるそうです。

淡路町にあるイタリアンレストラン「マルシャン」、お食事しながらの
このような楽しさが味わえる素敵なお店で、
こだわり深い店主のつきないお話と 半世紀前の懐かしい文化の香りで 楽しい集まりができました。

思い出のロンドン2012-07-30

               写真:ロンドン2階建バスからテムズ川を望む

ロンドンオリンピックが日増しに佳境に入ってきています。
ロンドンは、かつて娘が留学していた時訪ねているせいか、
現地の町の様子が映されると 思い出がよみがえって親近感が感じられます。

ロンドン市内を主に近郊も観光したのが5月末頃でしたが、
気候が良く日射しが明るくきらきらしていて、どこへ行っても広々、
大きな木々の緑が爽やかだった記憶があります。
人々もどんな場面でも、観光者に親切でフレンドリーな印象でした。

仕事がら建物を見るのも楽しかったですが、
あの大英博物館、テイトモダンなど、入場無料で多くの美術に自由に触れる機会が多いのはすばらしいと思いました。

しまっていた写真集を探し広げたりして オリンピックを楽しんでいます。

白井宿を歩く2012-05-18

下見に出かけた敷地の近く、白井宿というまたまた古い町並みを歩きました。

室町時代、渋川白井城の城下町とあったこの地は、上杉・武田・北条氏などの攻防戦がくりひろげられた地、
江戸時代に入って白井藩も城もなくなったものの古くから文化圏の中心として、多くの物資の経済圏を広げてきたところです。
土蔵造りの家も現在数件だけですが、水路や井戸・石仏を整備して懐かしい道々で郷土づくりをしています。

写真は、その醤油問屋を当時の街並みを維持して手入れされている建物。修理されて真新しいエントランスの白い漆喰の壁に、カワイらしい花びらの文様がちらしてあるのを見つけました。

かつて訪ねた伊豆の「長八美術館」の左官の絵画のようでした。漆喰でコテを巧みに使い、レリーフのような絵に仕上げている手仕事の芸術です。
ここでの文様はお花の型どりのピースを使ったと見受けられましたが、このように設えをつくること、とっても素敵です。
手間をかけて綺麗にしてあり、観光客を歓迎してくださる気持ちが伝わってきます。つい、お話を伺いたく、近くに施主さんか職人さんがいらっしゃらないかとみまわしたが・・・生憎・・・。
数時間でしたが、良い旅になりました。

あけびの花2012-04-22

久しぶりに春爛漫の一日、世田谷代官屋敷の敷地の中をのんびり散歩。庭園の草木、花梨のピンクの花や柘榴の木、可愛らしいうす紫のあけび、つつじや松、とてもきれいでイキイキとした緑の景色、ゆっくりした時間をすごすことができました。
明治初期の重要文化財の家屋は丁寧に手入れされていて、中に入るとその当時の生活時間が流れているよう。黒光りしたコクのある板床、巾一尺もある太い柱はやはりいい感じです。でも土間の台所から座敷を見て、夏は涼しいかもしれないが冬はそうとう寒かった。現代への変化は選択してきたものなの、仕方なかったのかもしれない。
あけびの小さな花々がいい薫りで、思わすシャッターを切りました。

谷中を歩く2012-03-18

所属している大学OB会から、親睦会企画の依頼を受けて、「都内散歩」を企画しました。今回が2度目で、前回は月島~築地・銀座と歩きました。歩くことが副題でもあるので、今回も谷中・根津・千駄木を散歩することに。2度の下見ですっかり戦火をのがれてある町の情緒が味わえました。人気のスポット、だんだん坂や谷中商店街、谷中霊園をゆるゆる歩いて、以前気付かなかった、新しいお寺の塀が目に留まりました。築地塀などは当時の瓦や土を重ね盛っているのですが、その塀は瓦の形を生かして明らかにデザインされ、作った方の趣向が反映されている、明るい黄土色の真新しい土塀でした。その2つの塀の作風の違いに、時の移り流れていることを思いました。門をくぐると、中には「震災霊廟」と刻み込まれた石の墓標がありました。思いがけない所で手を合わせさせて頂いて、気持ちが落ち着きました。谷中霊園といい多くのお寺の謂れといい、歩きながらの色々な出会い、企画の役目もポジティブに考えるとよい機会かもしれません。